屋久島の宮之浦岳に登ってきましたメンバー6名(男女各3、平均年齢60歳)
 
'06/8/26神戸空港を8時25分離陸、鹿児島空港で乗り継ぎ40人乗りの小さな飛行機は翼を空中に
   泳がすような仕草で屋久島に11時過ぎに着陸
   澄みきった海・山・空・・・これだけで世界遺産と言ってもいい・・・
   下山後の着替などを民宿に送り荷物を軽くして、予約していたタクシーで安房に向かい食料と
   飛行機に持ち込めないガスを買って淀川登山口に着いたのは13時を少し過ぎていた
   途中で紀元杉を観たりで予定より遅くなり、昼食を摂って最初の宿営地淀川小屋(
標高1400m)に着い
   たのが15時頃、小屋は木造で詰め込めば50〜60人は泊まれるが我々はテントを張って明るいうちに
   食事を済ませた
   明け方は10℃迄気温が下がり少し寒かった、夜中には手の届くような満天の星空が素晴らしかった
   星の数が多くて星座の判別が難しい,流石「まんてん」のロケ地だ〜
   
   2日目:4時半起床、天気快晴、味噌汁を作り昨夜作っておいたおにぎりと干物などを食し、テントを
   たたみ6時半出発、出発前のお勤めをする社長室は、景色と匂いが最高で、出そうでも出ないそんな
   環境でした、想像は禁物です
   世界遺産の島もやがて環境破壊が進み立ち入り禁止になるやも知れない、ごみは持ち帰れても?は
   むずかしい
   綺麗なトイレ、排泄物のヘリ輸送など国の早急な対策が望まれる、世界中の人々が訪れる日本の誇る
   世界遺産ですから
   ところで、お下劣な話ですが出なくなった人は木陰に隠れて、ティッシュを3枚重ねて地面に敷きそこに
   跨って黄金の宝物を放出し丁寧に包んで社長室へ持って行くのが良い
   大自然の中でのお勤めは心身共に最高です(軟らかい人は不可)
   8時半小花之江河・9時花之江河着、ここは日本最南端の高層湿原、標高約1600m、コケスミレなど珍しい
   植物が生息する
   黒味岳と投石岳を眺めながらの快適な山行が続く、水場は随所にあり有難い、やがて投石平に到着
   (11:00)、右手に安房岳・翁岳を巻ながらさらに進むと、宮之浦岳を背に栗生岳が見えてくる、栗生岳
   直下の水場でおにぎりとカップラーメンの昼食を摂る(12:00)、快晴の空にガスが巻いてきた
   宮之浦岳着(12:40)なぜか頂上には虫の大群がいた、帽子などはアッと云う間に真っ黒になってしまう
   記念写真もそこそこに退散・・・、雨がポツリと落ちてきた
   カッパを着て黙々と新高倉小屋を目指し16時半に着く、ご飯を炊いていたら大阪から1人で来たという
   初老のご婦人と出会った、宮之浦岳経由石塚小屋泊まりで屋久杉ランドに下山するらしい元気元気!
   日が沈む頃には雨も上がり夕日に映える山並みが美しい、今夜も満天の星空に抱かれて眠った

   3日目:4時半起床、いよいよ今日は縄文杉に逢える日 
    6時出発、大株歩道入り口までは急峻な下りが延々と続く、6時30分に旧高倉小屋に着く、
   森の中に建つ小さな無人の小屋でおよそ20人が泊まれる、ここでトイレ休憩を兼ねた小休止、早朝の
   清清しい屋久杉の香りをいっぱい吸い込む、再び歩き始め7時30分に縄文杉に到着、まだ誰もいない
   荒川登山口から来る人達は早くても9時頃だろう、今は観光客もいない、森閑とした空気の中に朝日が
   差し込み縄文杉が妖精のように浮き上がって見えるやはり縄文杉を観るのはこの時間帯が一番だろう
   我々が選んだこのルートがポピュラーで最高なのかも知れないと思った
   縄文杉をカメラに収めようとするが大きすぎてはみ出てしまう・・・
    急な下りをゆっくりと進む、夫婦杉当りで荒川登山口から登ってきた最初の人に出会った、5時に
   出発したと言っていたから3時間半ほど掛かったことになる
   大王杉を過ぎた辺りから登山者が増えてきて登りの人に道を開ける時間が多くなった、ウイルソン株
   まで下ると更に登ってくる人が多くなった、ここで記念撮影をしながら見学、株中は空洞になっていて
   かなり広い、翁杉を見て大株歩道入り口に着く(10:00頃)大休止 
   ここからは、平坦なトロッコ道を1時間ほど下る、途中で鹿と猿に頻繁に出会う良く馴れていて逃げない
   が触れるほど近づくと去っていく
   仁王杉、三代杉(切株の上に2代目が、その切株の上に3代目が育っている杉)を過ぎ、楠川分かれ
   から辻峠の急な登りに向かっていく、辻峠に着いたのが14時頃、この辺りから観光客が増えてくる
   白谷雲水峡が近いからだ、辻峠を後に雲水峡を歩く、もののけ姫が本当に出てきそうな雰囲気が延々
   と1時間ほど続く、15時半頃最終目的地白谷雲水峡入り口に着いた
   予約しておいたタクシーで宮之浦の民宿へ・・・まずは生ビールを一杯(美味かった!)、そしてお風呂
   食事の後、宿の人も交えての屋久島談義に花が咲き、日付け変更線を過ぎてしまった

  4日目 島内観光に出かける
  屋久杉工房と珊瑚と薪から生まれた不思議な色合いが特徴の屋久島焼窯元を訪ねたあと屋久杉ランド
  に車を走らせた、ここは登山しなくてもバスやタクシーで手軽に来れ屋久杉を見て屋久島を堪能できる所
  屋久島にもあった、本格手打ち蕎麦の店で昼食、店の造りがすべて屋久杉と云っても過言ではない逸品
  スゴイ!、栗生の松竹庵の次は大川(おおこ)(小さい川をこ、大きい河をごうというらしい)の滝を見物…
  中間まで引き返しフルーツガーデンでマンゴなどを食べて、平内海中温泉へ廻ったが観光化されていて
  イメージとは大きく掛け離れていて早々に退散、千尋の滝へ移動した頃には日は西に沈みかけていた
  一旦宿に帰り、風呂と食事を済ませ再び出かける、目的は安房の花火大会
  今日も長〜い様で短かった一日が終わった

  5日目 今日は帰る日…でも観光に出かけた
  昨日とは反対方向に車を走らせ、いなか浜海水浴場に来た昨日は種子島が目の前に見えていたが、今は
  紺碧の海の中に口之永良部島が浮かんでいる、1kmぐらいは続いている砂浜に海水浴客は5〜6人しか
  いなかった日曜日なのに、我々のグループの1人が開放的な姿で海に飛び込んだ気持ちよさそう…だった
  永田地区を通り屋久島灯台を訪れる、白い灯台、どこまでも青い海、沖に浮かぶ口之永良部島、見惚れる
  事しばし…
  宮の浦まで引き返し、トッピーの塩焼きの昼食を食べてから空港にレンタカーを乗り捨てる(15:10)
  16:20屋久島空港を離陸、今年の夏の山旅が終わった

 
 
  
      淀川小屋から30分程登った所の屋久杉      日本最南端の高層湿原・花之江河
  
     宮之浦岳頂上 1930m           早朝の新高倉小屋付近の屋久杉
            
     縄文杉・写真では大きさが判りにくい       翁杉

  
     翁岳遠望                 宮之浦岳遠望
  
    ウイルソン株・中は10畳ぐらいの広さ                     もののけ姫のロケ地とか

   
  いなか浜海水浴場、日曜日なのに5〜6人しかいなかった   千尋の滝

  
     大川の滝              バナナの花          機上からの開聞岳と池田湖