準備と水回し
この講座では、そば粉500gとつなぎ(小麦粉)200gを使用します。
蕎麦打ちをはじめる前に、服装を確かめ、爪を切っておきましょう
準備
@道具が揃っているか確かめます
こね鉢、篩、のし台、麺棒、マナイタ、包丁、駒板、生舟
そば粉、つなぎ粉、打ち粉、乾いたタオル、湿ったタオル
刷毛、計量カップ
A手洗い(肘から指の先まで丁寧に洗います)
B乾いたタオルでのし台、麺棒、こね鉢、マナイタなどを丁寧に拭く
C水を500cc計量カップに入れる
必要な水の量は、粉の含水量・気温・湿度・粉の種類などによって
異なります、標準的には粉の重さの45%程度ですが少し多めの
500ccを準備します
これで準備完了、いよいよ水回しです
水廻し(粉と水を均一に混ぜ合わせ、粘りのある生地を作る)
@そば粉とつなぎ粉を篩ってこね鉢に入れる
<不純物の除去と粉を捌き塊を無くすために行います>
<円を描くように篩を廻すと早くできる>
Aそば粉とつなぎ粉が良く混ざるように
かき混ぜ、最後に粉を平らにする
B1回目加水
250cc(標準量の約8割)の水を
粉の上にばら撒くように注ぐ
C混ぜ合せる(水を粉全体に浸透させる)
目標<粉をパン粉状にする>
<混ぜ方>
最初は、両手の掌を上に向け粉を掬って水の塊に掛けるように混ぜる
水の塊がなくなれば、最初は片手の指を使って混ぜる
粉っぽくなってきたら両手の指を使って混ぜる
<混ぜ方のポイント>
こねてはだめ、箸でかき混ぜる様にする
5本の指を開いて立て指先をこね鉢の底に着けて鉢の中で円を
描くように廻す、そば粉が指の間をすり抜けるようにすると良い
全ての粉に指が触れるように気を配る
指に纏わり付いた粉は時々取って指の水分を粉に戻す
煽り、揉みを併用すると早くできる
混ぜる 煽り 揉み
パン粉状になったら、次へ進みます
D2回目加水
パン粉状になった粉の感触から2回目の加水量
を判断しなくてはなりません、(熟練が必要です)
入れ過ぎにならないよう注意が必要です
ここでは、50ccを加水することにします
(一回目と合せて、標準量の約95%加水したことになります)
混ぜ方のポイント:1回目加水時と同じ要領で行う
(煽り、揉みはやらない)
しばらく混ぜると、大きな塊(水を多く含んだ部分)が解れて小さ
くなります(水が水分の少ない粉の方へ移っていくため)
さらに混ぜていくと、粉が水気を帯び、しっとりとしてきます
水分チェック(適正な水分量になっているか確認します)
粉を少量取り、手のひらで粘りが出るまで練る、指の太さの棒状に
して2つに折り曲げひび割れが出来なければ良い
ひび割れが出来るようであれば10cc程度加水して、さらに混ぜる
これを繰り返し水分量を適量にする
<注意点>
粉の粒が大きくなった状態で加水を繰り返すと水が中まで
行き渡らず水を多く必要とする割には柔らかくならないの
で注意を要する(2回目の加水が大変重要です)
粉が粒になり、だんだん大きくなって表面に艶が出てきます
全体がほぼ親指の頭大になれば水回しは完了です